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「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」
Mandala Design sachi です。

震災後、この国のひとびとの、メディアや国に対する信頼は完全に失墜しました。また、これまで長いこと機能していた、欺瞞に満ちた要塞の向こう側が、多くの人に見えるようになりました。

社会構造を変えることは、大変な困難を伴うでしょうが、このことをきっかけにして、命を守るくらしを目指すことも不可能ではありません。けれども今、社会はそれとは逆の方向に進んでいっているように感じられるのです。

今ほど、ひとりひとりの感性が問われているときはないでしょう。
3.11後、はじめての六本木クロッシング2013展、アーティスト達はそんな時代の感覚をどんなかたちで表現するのか。
期待を胸に、森美術館に出かけました。



http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2013/

OUT OF DOUBT! 来たるべき風景のために
疑うことからはじめよう


〜日本のアートシーンを総覧する3年に一度の展覧会シリーズ「六本木クロッシング」。4回目となる本展では、東日本大震災以降明らかに高まっている社会的な意識を反映しつつ、日本の現代アートの「いま」を、歴史やグローバルな視点も参照しながら問いかけます。
これまでのあらゆる社会通念や既存の制度に向けられた疑念(ダウト)から、アートを通じてどのような生産的な議論を生み出せるのでしょうか?〜 森美術館「六本木クロッシング2013展」より



一部を除き写真撮影可でした。
印象に残った作品をお伝えします。



『人外交差点』(2013) 風間サチコ 1972年生

公共事業や戦争など、政治的かつ歴史的なテーマを「現代」の視点で見つめ、表現する木版画家。

この作品には、日本中で一番「見られている街」である渋谷のスクランブル交差点を舞台に、戦前・戦中の弾圧、統制を象徴する亡霊、インターネットという黒魔術、それらに無防備な市民などが描かれている。


よーく見てみると…


背番号をつける市民!
近くには2chやFacebook、Twitterなどと書かれた魔法陣のようなものが。
*2013年、わが国では特定秘密の保護に関する法律(秘密保護法)が成立しました。



東急?はTOKKOUとなっている。伏せ字が多くて、思うように読めない文章も。いつか社会の授業で習った黒塗りの書物が思い出される。


下は、『獄門核分裂235』という作品。
235というのは、ウラン235であり、日本で初めて原子力関連予算が国会で可決された際の額、2億3500万円からきているという。



『獄門核分裂235』(2012)
 風間サチコ





椅子と古着を累々と積み上げた小林史子の作品(『1000足とはじまりの果実』)の向こうに見えるのは、中村宏の作品群。




1932年生。代表作は『砂川五番』。


『砂川五番』(1955) 中村宏
http://www.webdice.jp/dice/detail/2635/より転載
(こちらの作品の展示はありませんでした)


以下の二つの作品から、目が離せなかった。
50年前の作品だが、まさに今年描かれた、と言ってもしっくりくる。今現在の、この国の空気にぴったり。



『観光独裁』(1965) 中村宏



『聖火千里行』(1964) 中村宏


今回の展示に関して中村が話している内容が興味深い。
彼が50-60年代にこれらの作品制作で表現したことは、疑念(ダウト)ではなく、「否定」だったと言う。いつまでも疑念だけ持ち続けることは、あり得ない、「ちょろい」と話していた。
また、福島の原発事故の際には、もう一度敗戦・戦後が来たと思った、そしてそれを経ても権力はなに一つ反省していない、と話していた。

前述の風間サチコも同じようなことをインタビューで語っていた。
中村も風間も、この展覧会のテーマ「来たるべき風景のために、疑うことからはじめよう」という文言じたいに、甘さを感じているのだ。示唆的なことだと思う。

3.11以降、この国には様々なことが起こっています。
私たちは、原発が三機同時にメルトダウンという、人類がかつて経験したことがない事故を起こしました。
そして、我々の祖先が何千年も大切にしてきた国土と海を汚しました。
(私は、悪い夢なら早く覚めて、と何度も思いました)
福島第一原発では今もなお、地球上で誰も試みたことのない、使用済み燃料棒取り出しという危険な作業が続けられています。くわえて、現政権は原発再稼働や憲法改悪に前のめり。

最初に、今ほどひとりひとりの感性が問われているときはない、と言ったけど、この目の前の現実をどう捉えるか。
個人としてどう感じ、どう反応するか。
何が正しいということはなく、解は人の数だけあるのだと思います。


他にも社会性を帯びたものが多くあり、時代のパワーを感じる作品展でした。


丹羽良徳 1982年生


遠藤一郎 1979年生



金氏徹平 1978年生


森美術館開館10周年記念展
六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために
会  期: 2013年9月21日(土)−2014年1月13日(月・祝)
〜〜〜終了しました

会  場: 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
主  催: 森美術館
企  画: 片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
ルーベン・キーハン(クイーンズランド・アートギャラリー | ブリスベン近代美術館アジア現代美術キュレーター)
ガブリエル・リッター(ダラス美術館アシスタント・キュレーター)




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